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EMERALD GREEN

沖縄県の石垣島でスキューバダイビングのインストラクター、ガイドをしている太田航の日記です

ダイビングのときのランチについて

せっかくなのでこういう時期には、普段あまりふれることのないネタをお届けしようと思います。
その第一弾としまして、本日のテーマは「ランチ」でございます。
「おすすめのお店」とか飲食店の話ではなくて、ダイビング中においての昼食、つまりダイビングショップがお客様に提供するお昼ご飯についてです。

まず、当店ダイビングショップ皐月(さつき)では通常、「買ってきたお弁当」ではなくて、お手製のランチをご用意しています。

これにはまず第一に「経費をおさえたい」という思惑があります。
メニューは全てこちらの一存で決めている以上、その材料費なども調整できるわけで、1食500円近くするお弁当を用意するよりはコストパフォーマンスが良いことは言うまでもありませんよね。

ただそれは、あくまでも「ランチ=サービス」であるということが前提での話です。
国内や海外のダイビングサービスでは、ダイビング料金の中にランチ代は含まれていない(ショップとしてはランチは用意しない。必要な場合は有料で手配する)ということもよくあります。
これが石垣島では「ランチは料金に含まれている」というよりは、「食べても食べなくても料金は変わらないけど、ショップ側が参加者全員分を無条件に用意している」といったニュアンスのサービスが広く浸透しています。
ここ最近でこそ「ランチ代は別途」というショップさんも増えてきましたが、やはり昔からの「ランチ=サービス」という考え方がまだまだ根強い気がします。

そうなるとやはり、そこにお金はかけたくないというのが経営者としては当然の考えで、尚且つ「そこに手間もかけたくない、貴重な時間を割きたくない」というのも本音です。

ただ!

うちの場合「手作りのランチ、船の上での温かいお昼ご飯を楽しみにしている」というお客様もいらっしゃいますし、そいう方達のお気持ちは決して無視できません。
僕の中にも「そういったこともダイビングサービスの一環」という考えがありますし、「どうせオリジナルのランチを提供するならお客様に喜んでいただきたい」という思いもあります。

その反面で「中途半端だったらやらないほうがいい」という考えもありまして、
もし今後、他の業務との兼ね合いで手いっぱいで回らなくなったら、迷うことなく現状のランチ提供をやめます
一言でランチ提供といっても、そこには食材の買い出しから管理、調理はもちろんのこと、食器の洗い物まであるわけで、それらが海関係、ダイビング本来の業務に支障をきたすようなことがあってはいけないということです。
うちは飲食店ではないですからね!(笑)
そうなったらおそらくランチは持ち込み自由にすると思います。それが面倒だという方にはこちらでお弁当などを買ってきてお渡ししますが、それにかかった代金をそのままいただくようにするはずです。
極論は、万が一それが原因で来なくなってしまった方がいたり、お客様が減るようなことがあればダイビングガイドとしての僕は所詮その程度だったということです。

今のところこれまでのやり方を継続していくつもりでいますし、ここまでやってこれたのは調理というものが僕にとって苦にならない作業であるということが大きいですね。
学生時代も含め若い頃から飲食店でのアルバイト経験が多く、中華、カフェ、居酒屋などでの調理担当や、バーテンなどもしたことがあります。
当初はホール担当として応募して採用されたにも関わらず(元々接客は好きでした)、いつの間にか包丁やフライパンを持たされていたなんてことは一度や二度ではありません(笑)
僕は決して手先が器用なわけではありませんし、そういった才能があるとは思えません。調理師免許なども所持していません。
でもなぜか行く先々で調理に関わる仕事を任されることが多かったですね~。
あと、独立前に12年ほど在籍していた職場(KATSUという宿泊施設併設のショップ)では、その後半はダイビングのランチだけでなくご宿泊のお客様の朝~夕食の調理担当も兼任していました。
どの職場でも真面目一生懸命やってきたという自負はありますし、それなりに楽しかったと今では思えます。

断言できるのは、そういった経験やスキルがなければ今のような手作りのランチを毎日提供するなんてことは苦行でしかなかったということですね。


これはお客様や同業の方達によくきかれることなのですが、
「いつ作っているんですか」と、
お昼に提供しているメニューは前日に調理しているのか?それとも朝に準備しているのか?という質問です。
こたえはメニューによってまちまちですが、基本的には前日に全ての用意を済ませてしまうということはありません。
ある程度の仕込みはしておいたとしても必ず当日の朝には手を加えます。
場合によっては船の上で炒め物などをすることもあるくらいです。
そんな話を同業者の方にすると「よく朝(の忙しい時間)にそんなことできますね!」と言われることが殆どです。


あと、ブログ内で頻繁にランチの写真をアップしているので、「それを売りにしているのではないか?」とか、
「何だかんだ力を入れているのでは?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、
それは違います。(笑)
「こういったものを出しています」という紹介が主で、言い方は悪いのですが「この程度のものしか出せませんよ」という意味も含んでいます。
あとは何より、アレルギーがある方はもちろん、苦手な物が出ていたら「これは出さないでください」と予めお申し出ていただければ・・・という思いからです。
まぁ、アレルギー持ちの方は当然申告されるでしょうけど、苦手な物となるとなかなか言い辛いかもしれません。でもそこは遠慮なくおっしゃっていただければと思います。


最後に僕の意見ではないのですが、同じく石垣島でダイビングサービスを営んでいる方の考えを一つご紹介します。
そこのショップさんは手作りではなく、買ってきたお弁当を提供されているのですが、
その理由としては「もし食中毒などが出たとき自分のところで作ったものだと逃げ道がない」とのこと。
要するに何かあったときはお弁当屋さんや製造元などに責任を追及できるということですね。
これを聞いたとき「なるほどー」と思いました。
人それぞれ色々な考え方があるものです。
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  1. 2020/02/05(水) 22:26:23|
  2. 海以外の仕事